【高校生×地域づくり】小国町で始まる持続可能なまちづくりへの挑戦
熊本県阿蘇郡小国町にある唯一の公立高校「熊本県立小国高等学校」は、2022年(令和4年)に創立100周年を迎えた、伝統と歴史を誇る学校です。しかし現在、小国郷※¹では人口減少が進み、それに伴って高校の存続も危ぶまれる状況にあります。
そうした中で立ち上がったのが、小国郷の魅力を掘り起こし、地域の活性化、そして学校の存続へとつなげようとする「OGUNI-GOプロジェクト」です。
小国郷の未来を見据え、高校生が主体となって持続可能なまちづくりに取り組むこのプロジェクトについて、今回はその中心となる高校生たちにお話を伺いました。

~OGUNI-GOプロジェクトとは~
小国高校の生徒たちが中心となり、小国郷の特産品を選定し、カタログギフトとして企画・制作・販売することで、地域活性化と学校存続の両立を目指す地域共創型プロジェクトです。
生徒自らが地域事業者と連携・交渉し、商品開発や販売活動に取り組むことで、地域課題や社会問題に向き合い、その解決策を実践的に学んでいきます。
また、ギフトを通じて小国郷の魅力を広く発信することで、観光誘客や移住・定住の促進につなげています。さらに、得られた収益は教育支援金として学校に還元され、プロジェクトの持続的な運営を支えています。
小国高校の生徒へインタビュー
OGUNI-GOプロジェクトは「高校生が作るギフト(OGUNI-GO GIFT)」で地元の特産品を活用した商品開発や情報発信を通じて、地域の魅力向上や社会貢献を目指すものですが、このプロジェクトで、皆さんが一番壁にぶつかったことは何でしょうか。そしてそれをどのような発想で乗り越えたか教えてください。
小国高校の生徒へインタビュー
Q:OGUNI-GOプロジェクトは「高校生が作るギフト(OGUNI-GO GIFT)」で地元の特産品を活用した商品開発や情報発信を通じて、地域の魅力向上や社会貢献を目指すものですが、このプロジェクトで、皆さんが一番壁にぶつかったことは何でしょうか。そしてそれをどのような発想で乗り越えたか教えてください。
A:カタログギフトは「モノ」ではなく「企画商品」であり、しかも決して安価な商品ではないため、対面での販売では苦労しました。

それでも、接客を重ねるうちに、「小国郷の魅力をたくさんの人に知ってほしい」「小国高校を存続させたい」といった、カタログギフトに込めた私たちの想いを、自分の言葉で伝えられるようになりました。
その想いに共感して購入してくださる方が現れたときは、本当に嬉しかったです。
Q:皆さんが考える「小国郷の持続可能性」って、具体的にどうなったら達成だと考えますか?次のステップとして考えていることは何かありますか?
A:私が考える持続可能な町は「子供が安心して暮らしていける町」だと思っています。これは大人が安心して暮らしていける町にも通じますが、小国郷が病院や学校が存続し、医療や学業に大きな不自由なく暮らせる町であってほしいなと思います。

今後は、移住者の方々にインタビューすることで、小国郷の魅力を再発掘して、それらをSNSなどで発信していきたいです。
Q:ふるさと熱電も地熱発電を通じて持続可能な街づくりを推進していますが、小国高校生が当社を活用した地域活性化についてのコラボ案があれば教えてください。
A:「役場んまえ咲いた」を改修されたと聞き、あの場所が、やさしい雰囲気のコミュニケーションスペースとして活用されるようになったら嬉しいなと思いました。

小国高校の生徒には、自宅から徒歩や自転車で通えない距離に住んでいる人も多いため、親御さんの送迎を待つ時間を安心して過ごせる場所があると、拠り所も増えていいなと感じます。また推し活をするクラスメイトも多くて(笑)、アクスタ(アクリルスタンド)を持って、写真を撮れるような、インスタ映えする場所になれば、話題性も生まれて、町も活気が出るのではないかと思います。
Q:「小国郷、このままじゃヤバいかも」とリアルに感じた最も危機感を持った瞬間はどんな時ですか?また、10年後の小国郷をどう変えていきたいですか?
A:やっぱり、小中高と学校に通う中で、2クラスあったのが1クラスに減ってしまったりしている現状を目にしているので、人口が減っている実感がとてもあります。このままだと小国高校は存続できなくなってしまうんじゃないか、自分たちの母校がなくなるのは寂しい、という思いは強くなっています。

10年後のことを考えるのは難しいですが、この状況を少しでも打開するために、OGUNI-GOプロジェクトを通じて小国郷の魅力を発信し移住者の促進へ繋げるとともに、小国郷以外からも生徒が集まる、魅力ある高校づくりに貢献していきたいと考えています。
ふるさと熱電は、地熱発電を手段としながら、地域に根ざし、人とともに地域の未来を支える持続可能なまちづくりをめざしています。
2026年3月に運開予定の「わいた第2地熱発電所」の竣工式典では、小国高校の取り組みを紹介するカタログを参加者に配布し、若者たちの挑戦をより多くの方に届ける予定です。
再生可能エネルギーの力と、地域に生きる人々の情熱が重なり合った、“ふるさとづくり”の輪が、これからさらに広がっていくことを願っています。
※1:熊本県北部にある小国町と南小国町の二町を合わせた地域